携帯電話各社は、夏のボーナス商戦に合わせて、インターネットや動画の再生などパソコンに近い機能を持つ「スマートフォン」と呼ばれる携帯電話を相次いで発売し、販売競争が激しくなっています。
このうち、ソフトバンクモバイルは、アメリカのコンピューターメーカー「アップル」が手がけるスマートフォンの新しい機種を、24日に発売しました。東京・渋谷区の店舗では、午前8時の販売開始を前におよそ300人が列を作りました。今回の機種は、厚さが薄くなったうえ、テレビ電話ができる機能を備えています。ソフトバンクモバイルの孫正義社長が「大きく進化したことを感じてほしい」とあいさつしました。一方、KDDIは「東芝」と共同で開発したスマートフォンをこの日に発売し、来週には新たに「シャープ」と開発した端末の販売を始めます。最大手のNTTドコモも、先週新しい機種を発売したのに続き、秋までに3つの機種を投入する予定です。スマートフォンを購入した30代の男性は「スケジュールの管理やインターネットなど仕事で使いたい。最近はいろいろなメーカーがスマートフォンを出しているが、選択肢が広がってよいことだと思う」と話していました。KDDIの田中孝司専務は「スマートフォンの品ぞろえを強化して、急成長する市場を取り込んでいきたい」と話していました。民間の調査会社によりますと、日本のスマートフォン市場は、今後数年間にわたって毎年20%近い高い伸びが見込まれるということです。利用者が動画などを楽しむために大量のデータ通信を行えば通信料収入の増加に結び付くため、携帯電話市場が伸び悩むなか、スマートフォンをめぐる各社の販売競争が激しくなっています。
责任编辑:王焕