営業窓口を持たない代わりにネット取引でコストを抑え、手数料の優遇などで利用者を獲得してきた「ソニー銀行」は、サービス競争が激しくなるなか、新たな顧客をつかもうと、一般の銀行と同じように担当者が窓口で直接相談に応じる店舗を開設しました。
「ソニー銀行」が作ったのは、担当者が顧客と直接対面しながら金融商品の相談などに応じる有人型の店舗です。インターネット取引の「ソニー銀行」が有人型の店舗を設けるのは初めてで、10人の行員が住宅ローンの相談などに応じるほか、預金口座の開設の手続きもできます。インターネット専業のいわゆる「ネット系」の銀行や証券会社は、インターネットの普及に伴っておよそ10年前に相次いで開業しました。店舗を持たないことでコストを抑え、その分、手数料や金利の優遇などで利用者を獲得してきましたが、景気の低迷に加え、サービス競争も激しくなって、業績は伸び悩んでいます。「ソニー銀行」は、新しい店舗を通じてインターネットだけでは把握できなかった新たな顧客をつかみたいとしています。石井茂社長は「相談できる場所を作ることで銀行への信頼感を高め、業績につなげたい」と話しています。
责任编辑:王焕