企業の間で取り引きされる「モノ」の価格の動きを示す、先月の「企業物価指数」は、中国をはじめ新興国の需要拡大で原油などの資源価格が上昇していることから、去年の同じ月と比べて0.4%上昇し、1年5か月ぶりにプラスに転じました。
日銀が10日に発表した先月の企業物価指数は、平成17年を100とした指数で103.2と、去年の同じ月と比べて0.4%上昇しました。企業物価がプラスになったのは、おととし12月以来1年5か月ぶりです。これは、中国をはじめ新興国の需要の拡大で、原油、石炭などの資源価格や非鉄金属などの素材価格が上昇していることによるもので、去年の同じ月と比べた上昇率は、石油・石炭製品が30.1%、非鉄金属が18%などとなっています。日銀は「個人消費が振るわないなか、企業は資源価格の上昇分を販売の価格に転嫁しにくい状況だ」としており、企業物価の上昇が企業の収益や消費者物価などにどのような影響を与えるのか注意深く見ていくことにしています。
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