ことし4月の日本の経常収支は、アジアやアメリカ向けを中心に自動車などの輸出が好調なことを受けて、1兆2421億円の黒字となり、9か月連続で改善しました。
財務省が発表したことし4月の国際収支の速報によりますと、「貿易収支」は、アジアやアメリカ向けを中心に自動車や電子部品などの輸出が好調だったことから、黒字額が8591億円と、去年の同じ月のおよそ5倍になりました。一方、海外投資による収益や配当の収支を示す「所得収支」は、海外子会社から受け取る利益が減ったことなどから、黒字額は9460億円と去年の同じ月より10.7%減少しました。この結果、貿易収支と所得収支などを合わせた日本の経常収支は、1兆2421億円の黒字となり、去年の同じ月より88%増えて、9か月連続で改善しました。これについて財務省は「経常収支の黒字は新興国向けの輸出に支えられている面が強く、現在のユーロの値下がりなどが、新興国の実体経済に与える影響を注視していきたい」と話しています。
责任编辑:王焕