菅新総理大臣は、民主党の幹事長に枝野行政刷新担当大臣を起用するなど党執行部人事を決めました。また、閣僚人事では、財務大臣に野田財務副大臣、国家戦略担当大臣に荒井総理大臣補佐官を起用することを内定し、岡田外務大臣や国民新党代表の亀井郵政改革・金融担当大臣ら、ほかの多くの閣僚については再任することにしています。
菅新総理大臣は、7日、民主党の執行部人事、翌8日に閣僚人事を行って正式に菅内閣を発足させたいとしており、5日党本部で、仙谷国家戦略担当大臣らと断続的に協議を行い、調整を続けました。そして、菅新総理大臣は、5日夜、記者団に対し、▽官房長官に仙谷国家戦略担当大臣、▽党運営の要である、民主党の幹事長に枝野行政刷新担当大臣、▽国会対策委員長に、4日の代表選挙に立候補した、樽床衆議院環境委員長を、それぞれ起用することを明らかにしました。これについて、菅新総理大臣は記者団に対し、「この3人に相談役になってもらい、今後、党の役員人事と閣僚人事を進めたい」と述べました。さらに、菅新総理大臣は、記者団が「小沢前幹事長と距離を置く枝野幹事長の起用で、党内対立の新たな火種になる可能性も指摘されているが、どう考えるか」と質問したのに対し、「まったく、そうは思わない。一致結束した形で全員が参加できるような体制、また、選挙の顔という意味でもふさわしい人ではないかと思う」と述べました。また、仙谷氏は記者団に対し、「たいへん困難な状況のなかで、官邸の中で国政を担うということで、少し戦りつの走るような、身震いするような気持ちだ。非常に重要な役割を担えることを光栄に思うし、わたしの培ってきた力で、できる限りのことをしたい」と述べました。一方、民主党の幹事長に就任する枝野氏は記者団に対し、「民主党の目指す政策、進めてきた政策を、有権者にわかりやすく伝えることについては、一定の積み重ねをしてきたと思っているので、自分の持ち味をしっかりと出していきたい」と述べました。また、菅新総理大臣は、閣僚人事について、▽財務大臣に野田財務副大臣、▽国家戦略担当大臣に荒井総理大臣補佐官、それに、▽少子化担当大臣に民主党の参議院議員の蓮舫氏をそれぞれ起用することを内定しました。菅新総理大臣は、岡田外務大臣や国民新党代表の亀井郵政改革・金融担当大臣ら、ほかの多くの閣僚については再任する予定で、枝野行政刷新担当大臣と、交代させることにしている赤松農林水産大臣の後任について調整を急ぐことにしています。さらに、菅新総理大臣は、党の政策調査会を復活させ、政策調査会長と閣僚を兼務させることを検討する考えを示しており、7日、党執行部を正式に決めたうえで、取り扱いを協議する見通しです。こうしたなか、政府・与党は、今月16日までの今の国会の会期について、民主党と国民新党との政権合意で、郵政改革法案の速やかな成立を図ることで合意したことから、会期を2週間程度延長する方向で調整しています。
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