大手デパートの先月の売り上げは暖かい日が続き、夏物の衣料品を中心に販売が伸びたことなどから、4社のうち2社が前の年の同じ月を上回りました。
大手デパート4社が発表した5月の売り上げは、「大丸松坂屋百貨店」が前の年の同じ月を0.9%上回り、3か月ぶりに増加したほか、「高島屋」は0.5%増えて26か月ぶりに増加しました。一方、「伊勢丹」と「三越」は前の年を下回ったものの、減少の幅は「伊勢丹」が0.1%、「三越」が5.3%と、いずれも前の月より縮小しました。これは、5月は、上旬を中心に晴れて暖かい日が続き主力の夏物の婦人服などの販売が伸びたことに加え、去年のこの時期は、新型インフルエンザの影響で関西を中心に客数が大きく落ち込み、ことしはその反動で売り上げが改善したことなどによるものです。これまで売り上げの不振が続いてきたデパート各社では、ことしに入ってから高額品やブランド品の一部で販売の持ち直しの兆しが出てきているとしていますが、今後の見通しについては、引き続き消費者の節約志向が続いていることや、日経平均株価が1万円を割り込むなど、ギリシャの財政危機をきっかけにした金融市場の混乱が続いていることなどから、売り上げの本格的な回復にはまだ時間がかかるとみています。
责任编辑:王焕