鳩山総理大臣は、総理大臣官邸で中国の温家宝首相と会談し、韓国の哨戒艦の沈没事件をめぐって、北朝鮮に対して国際社会が一致した行動をとる必要があるとして、あらためて中国の協力を求めたものとみられます。
中国の温家宝首相は、30日から日本を公式訪問しており、31日午前、総理大臣官邸で鳩山総理大臣との日中首脳会談が行われました。冒頭、鳩山総理大臣は「温家宝総理には、たいへんご多忙のなか、日本を訪れていただき、心から歓迎申し上げる。戦略的互恵関係という、たいへん重要な2国間関係をさらに具体的に発展させていくための協議を行いたい」と述べました。これに対し、温家宝首相は「鳩山総理大臣から、温かい歓迎を頂いたことに感謝申し上げたい」と応えました。会談は1時間近くにわたって行われ、鳩山総理大臣は、韓国の哨戒艦の沈没事件をめぐって、韓国が今週にも国連の安全保障理事会に事件を提起するとしていることを踏まえ、北朝鮮に対して国際社会が一致した行動をとる必要があるとして、あらためて中国の協力を求めたものとみられます。また、会談では、中国海軍のヘリコプターが海上自衛隊の護衛艦に異常接近した問題や、東シナ海のガス田開発などについても意見が交わされたものとみられます。
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