先進国に新興国を加えたG20=20か国の財務相・中央銀行総裁会議が来月4日から韓国のプサンで開かれ、ギリシャなどヨーロッパに端を発した世界的な金融市場の混乱を受けて、どのような対応策を打ち出せるのかが焦点となります。
今回のG20は来月下旬にカナダで開かれる首脳会合の準備を兼ねて開かれ、日本からは菅副総理兼財務大臣と日銀の白川総裁が出席します。会議では、ギリシャの財政危機などヨーロッパに端を発した株価の下落や、ヨーロッパの単一通貨・ユーロの値下がりといった金融市場の混乱が世界経済の新たな懸念材料になっているとして、景気の失速を防ぎながら財政再建を進めることがより急務になっているという認識を共有する見通しです。また、金融機関に新たな税金を課して基金を積み立て、破たん処理に備える仕組みなど、金融危機を再発させないようにする取り組みについても議論が交わされる見通しです。1か月前にワシントンで開かれたG20では、「世界経済は予想以上に回復が進んでいる」という認識が示されましたが、その後の世界的な金融市場の混乱を受けて、今回の会議で先進国と新興国が協調してどのような対応策を打ち出せるのかが焦点となります。
责任编辑:魏旭