アスベストによる健康被害をめぐる裁判で、国の責任を認める判決が出たことを受けて、民主党の議員連盟が、厚生労働省の細川副大臣に対し、早期解決を望む原告の意向を踏まえて、控訴を断念するよう申し入れました。
アスベストを吸い込んだことによる肺がんなどの健康被害をめぐっては、大阪・泉南地域の元作業員らが国を訴えている裁判で、先週、大阪地方裁判所は「国が必要な対策を取らなかった」として、国に損害賠償を命じる判決を言い渡しました。これを受けて、24日、民主党の「アスベスト対策推進議員連盟」のメンバーが厚生労働省の細川副大臣と会談しました。この中で、議員連盟の会長を務める民主党の三井国会対策委員長代理は「最大限、控訴しないよう前向きに検討してほしい」と述べ、早期解決を望む原告の意向を踏まえて、控訴を断念するよう申し入れました。これに対し、細川副大臣は「今、判決の内容を精査している段階だ。申し入れの内容は、長妻厚生労働大臣にしっかり伝えたい」と答えました。
責任編輯:李昂