民主党代表選挙に立候補した小沢前幹事長と菅総理大臣による街頭での初めての立会演説会が東京・新宿で行われました。小沢氏が「総理大臣に就任すれば政治主導の態勢の確立などをことばではなく、現実の結果で示す」と述べたのに対し、菅氏は「必ずや雇用を増大し、景気や経済を立て直すことに重点を置いた予算を示すことを約束する」と述べました。
この中で、小沢氏は「去年の衆議院選挙で国民に約束した政策を実行するには、政治主導の政治を確立しなければならない。菅氏も閣僚も一生懸命頑張っていることは否定しないが、今の手法は自民党政権から続く官僚主導のやり方であり、最終的には総理大臣が予算を増やしたり、むだだから削るという判断をしなければならない。わたしが政治の責任者の立場に立てば、ことばではなく現実の結果で示す。政治生命のすべてをかけて頑張りたい」と述べました。また、小沢氏は「雇用の安定と増大を図るには景気をよくしなければならない。政府は追加の経済対策として、今年度予算の予備費2兆円のうち、9200億円を執行すると言っているが、財政出動は小出しにするのでは本当の効果はあげられない。もう1兆円を思い切って直ちに執行し、景気の浮揚を図ることが第一だ」と述べました。これに対し、菅氏は「総理大臣は、日本のすべての事柄に責任を持たなければならない。この日本のすべての責任を背に負う覚悟を決めて総理大臣に就任した。国民のための行政であり、官僚のための行政は一切、根本から変えなければならない」と述べました。そして菅氏は「元気な経済を取り戻すための鍵は、1に雇用、2に雇用、3に雇用だ。雇用があるということは仕事があり、経済が拡大するということであり、給料の中から税金も払うことになるので財政の再建にもつながる。雇用を軸に経済と財政健全化と社会保障の充実を一体的に好循環で進めるのが、わたしの経済政策の骨格だ。必ずや雇用を増大し、景気や経済を立て直すことに重点を置いた予算を示すことを約束するので、12月に決定する政府の来年度予算案を見て判断していただきたい」と述べました。
责任编辑:王焕