群馬県長野原町では、鳩山内閣の発足とともに八ッ場ダムの建設を中止する方針が示され、現在も本体工事が着工されないままになっています。
鳩山総理大臣の辞意表明について長野原町の高山欣也町長は、「一番信頼ある国家の施策がこんなに変わるものかと、何を信じていいかわからない状態で過ごしてきた。たくさんあった民主党のマニフェストの大方が、修正や反故にされた面があるので、新しい総理もマニフェストにこだわらずに、八ッ場ダムの工事を続けるよう変わってくれることを一番期待している」と話していました。
また、地元の川原湯温泉で旅館を経営する男性は、「生活再建の工事は進めてもらっているが、ダム本体がストップしたままというのは困った状態だ。新しい内閣になって、八ッ場ダムの問題をもう一度しっかり考えてもらうことを期待するしかない」と話しています。また、農業の男性は、「政権交代以降八ッ場ダムが中止と言われ、不安にさいなまれた8か月だった。総理がかわっても、これだけ工事が進む中で、ダムが本当にムダなのか、検証をきちんと進めて、早期にこの問題を解決できるようしてもらいたい」と話していました。群馬県の大澤正明知事は、「辞任はやむをえないのではないか。国民から新しい政権への期待があったが、八ッ場ダムやこども手当の問題など、地方主権と言いながら、地方の意見を聞かずに施策を進めることが多々あった。こうした混乱の中、八ッ場ダムがどうなるのか心配だ」と述べました。
责任编辑:王焕