韓国のチェジュ島で開かれている日本・中国・韓国の3か国の首脳会議は、2日目の30日、韓国の哨戒艦の沈没事件を中心に意見を交わすことにしており、国連の安全保障理事会に事件を提起する韓国とこれを支持する日本が、慎重な姿勢を崩していない中国からどこまで前向きな対応を引き出せるかが焦点になる見通しです。
鳩山総理大臣と中国の温家宝首相、それに韓国のイ・ミョンバク大統領が出席して、韓国のチェジュ島で開かれている3か国の首脳会議は、2日目の30日、韓国の哨戒艦が沈没した事件の対応を中心に、意見を交わすことにしています。29日の会議で、鳩山総理大臣は「現在の朝鮮半島情勢は、日中韓3か国が連携して対応することがいっそう求められている」と述べ、韓国が、この事件を国連安全保障理事会に提起した場合の協力を、中国側に呼びかけました。韓国政府としては、今週中にも国連の安保理に事件を提起したい考えで、安保理の常任理事国で、北朝鮮に一定の影響力を持つ中国の協力は欠かせないとしており、日本も韓国の対応を強く支持しています。一方、中国は安保理に事件が提起されれば、北朝鮮が強く反発し、朝鮮半島情勢がいっそう不安定になるおそれがあるとして、慎重な姿勢を崩しておらず、30日の会議で、日本と韓国が連携し、中国から、どこまで前向きな対応を引き出せるかが、焦点になる見通しです。
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