鳩山総理大臣は、日本・中国・韓国の3か国の首脳会議に出席するため、韓国のチェジュ島を訪れてイ・ミョンバク大統領と会談し、哨戒艦の沈没事件について、国連の安全保障理事会に提起する韓国の立場を積極的に支持する考えを伝え、引き続き日韓両国が緊密に連携していくことで一致しました。
この中で鳩山総理大臣は、韓国の哨戒艦の沈没事件について、「北朝鮮による許しがたい軍事的挑発行為であり、国際社会とともに非難するとともに、韓国の対応を強く支持する。協力を惜しまない」と述べました。これに対しイ・ミョンバク大統領は「日本は、韓国が難しい局面に直面しているときに強く支持してくれた。きょうも鳩山総理が哨戒艦の犠牲者を直接慰霊に訪れるなど、たいへん感謝している」と謝意を表明しました。そして両首脳は、韓国による国連の安全保障理事会への提起を含めた対応について、日韓両国やアメリカを加えた日米韓3か国が引き続き緊密に連携していくことで一致しました。さらに両首脳は、国際社会が一致して行動することが重要だとして、日中韓3か国の首脳会議などを通じて、北朝鮮に一定の影響力がある中国に協力を求めていくことを確認しました。また、会談でイ・ミョンバク大統領は、沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設問題で、28日に日米両政府が共同声明を発表したことに関連し、「北東アジア情勢が予断を許さないなか、鳩山総理大臣が大局に立って非常にいい決断をされたことを高く評価したい」と述べました。これに対し、鳩山総理大臣は「哨戒艦の沈没事件などたいへんな事態のなかで、日米の信頼関係をいっそう深める必要があると考え、断腸の思いで決断した」とこたえました。
責任編輯:李昂