日本・中国・韓国の3か国の首脳会議が韓国のチェジュ島で開かれ、鳩山総理大臣は、韓国の哨戒艦の沈没事件を受けて3か国が連携して対応することがいっそう求められているとして、この事件が国連安全保障理事会に提起された場合の協力を中国側に呼びかけました。
日本・中国・韓国の3か国の首脳会議は29日から2日間の日程で韓国のチェジュ島で開かれ、鳩山総理大臣、中国の温家宝首相、韓国のイ・ミョンバク大統領が出席しました。会議では鳩山総理大臣の呼びかけで、3人の首脳が冒頭、哨戒艦の沈没事件で亡くなった46人の犠牲者に対して黙とうをささげました。このあと鳩山総理大臣は、「現在の朝鮮半島情勢は、日中韓3か国が連携して対応することがいっそう求められている。今回の会議を成功させ、3か国の協力をさらに発展できることを確信している」と述べ、韓国がこの事件を国連安全保障理事会に提起した場合の協力を中国側に呼びかけました。これに先立って鳩山総理大臣は、イ・ミョンバク大統領と日韓首脳会談を行いました。この中で鳩山総理大臣は、哨戒艦の沈没事件について、「北朝鮮による許しがたい軍事的挑発行為であり、国際社会とともに非難するとともに、韓国の対応を強く支持する。協力を惜しまない」と述べました。これに対しイ・ミョンバク大統領は「日本は、韓国が難しい局面に直面しているときに強く支持してくれた。きょうも鳩山総理が哨戒艦の犠牲者を直接慰霊に訪れるなど、たいへん感謝している」と謝意を表明しました。そして両首脳は、韓国が国連の安全保障理事会へ提起したあとは、日韓両国やアメリカを加えた日米韓3か国が引き続き緊密に連携していくことで一致しました。また両首脳は、国際社会が一致して行動することが重要だとして、北朝鮮に一定の影響力がある中国へ働きかけをさらに強めていくことを確認しました。
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