宮崎県で口てい疫の感染が拡大している問題を受けて、鹿児島県は特産の黒毛和牛の種牛を感染から守るため、24日、一部の種牛を隔離して離島に移動させる措置をとりました。
離島に移されるのは、畜産農家からの要望が多く冷凍精液の価格が高い、鹿児島県の黒毛和牛の種牛と将来の種牛候補の牛のあわせて12頭です。24日は、このうちの6頭が鹿児島県の肉用牛改良研究所から鹿児島県の喜界島に向けて運び出されました。6頭を乗せたトラックは夕方、鹿児島市のフェリー乗り場に到着し、すぐにタイヤなどの消毒が行われました。このあと、一般の乗客との接触を避けるため、いったんコンテナ置き場に留め置かれ、乗客全員の乗船が済んでからフェリーに移されました。6頭は、25日朝に喜界島に到着する予定で、その後は県の職員が付き添いながら、民間の施設で飼育されるということです。鹿児島県は飼育されている黒毛和牛の数が全国で最も多く、「鹿児島黒牛」のブランド名で出荷されています。鹿児島県肉用牛改良研究所の桑水郁朗所長は「早く口てい疫が終息して、牛たちには元気で帰ってきてもらいたい。研究所では、これまで以上に防疫を徹底してウイルスの侵入を防ぎたい」と話しています。残りの6頭も今月中に種子島に移されることになっています。
责任编辑:魏旭