アメリカ軍普天間基地の移設問題をめぐって、鳩山総理大臣は、沖縄県の仲井真知事らと会談し、県内に基地機能を残すことに理解を重ねて求めたいとして、23日に再度、沖縄県を訪問することが正式に決まりました。
これは、平野官房長官が記者会見で発表したものです。鳩山総理大臣は、今月4日に続いて、23日に再度沖縄県を訪問し、仲井真知事をはじめ、名護市など沖縄県北部地域の市町村長と会談するほか、地元の経済団体の代表とも意見交換することにしています。この問題をめぐって、政府は、現行案を修正し、沖縄県名護市辺野古の「キャンプシュワブ」の沿岸部に滑走路を建設するとともに、沖縄で行われているアメリカ軍の訓練の一部を鹿児島県徳之島などに分散移転するとした政府案の骨格をまとめていますが、地元側は受け入れを拒否し、5月末の決着は事実上断念する状況となっています。鳩山総理大臣としては、再度の訪問で日米の協議の状況も踏まえた政府の考え方を説明するとともに、地域振興策をめぐっても意見交換して、沖縄県内に基地機能を残すことに理解と協力を重ねて求め、6月以降も協議を続ける環境を作りたい考えです。
責任編輯:李昂