◆

アスベストによる健康被害をめぐる裁判で、国の責任を認める判決が出たことを受けて、関係閣僚が対応を協議し、長妻厚生労働大臣らが控訴を断念すべきだと主張した一方、判決の内容を精査すべきだという意見も出され、引き続き協議していくことになりました。

アスベストを吸い込んだことによる肺がんなどの健康被害をめぐっては、大阪・泉南地域の元作業員らが国を訴えている裁判で、大阪地方裁判所が、先週、「国が必要な対策を取らなかった」として、国に損害賠償を命じる判決を言い渡しました。原告側は、早期解決のために控訴を断念するよう、国に求めており、仙谷国家戦略担当大臣や長妻厚生労働大臣、それに小沢環境大臣ら関係閣僚が、２８日午前、国会内で対応を協議しました。この中で、長妻厚生労働大臣や小沢環境大臣は、原告側の意向を受け入れ、控訴を断念すべきだと主張しましたが、判決の内容をさらに精査すべきだといった意見も出され、控訴するかどうかの結論は出ず、引き続き協議していくことになりました。

责任编辑：魏旭